● 写ってるはずの人が切れてしまってるのは何故?
どのような披露宴でも、みなさんカメラを持っていらっしゃっていますね。多い時には、20台以上ものカメラが、ご新郎ご新婦の周りを囲んでしまっていて、私のいる場所がなくなってしまうこともあります。
つい先日、納品の際にこんな質問がありました。
『親戚が撮った写真で写ってるはずの人が切れてしまっているのは、どうしてでしょう?』
使っていたのは、一眼レフの標準的なものクラスだそうです。
皆さんも、同じような経験をしたことはありませんか。結構多いのです。決してカメラの故障ではありません。原因は機械焼きプリントの仕組みにあるのです。
機械焼きプリント、いわゆる同時プリントだと、プリントをする時にネガを送る“マスク”が、ネガの4辺を1ミリ〜2ミリ押さえてしまうのです。ネガ上で2ミリ切れてしまうと、全体の95%くらいしかプリントされないことになってしまいます。先の例の場合、カメラを覗いた時に見える範囲(ファインダー)で、はしっこギリギリまで人物を入れてしまったのでしょう。そして、(ほとんどの人がそうだと思いますが)同時プリントでプリントしたために、マスクで人が切れてしまったのです。
私たちの『手焼き写真』に黒ふちがついているのは、ネガをマスクで切っていない、フルフレーミングでプリントしているからです。画面を隅から隅まで使うのは、結構難しいのですが、 “撮影時から手焼きを意識して撮影しているプロだから”それができるのだとご理解していただければ幸いです。

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